2022年4月・村の花と木② ①へ

ヤシオツツジ 2022.04,19()・無断使用転載

高原の村の春は街より凡そ一月遅れて訪れます。穏やかな街の陽気に季節の感覚が馴染んでくると訪れた村の肌を刺すような寒さにハットさせられます。今回4月上旬の4日~6日、中旬の4月18日~20日の2回の訪問ではストーブが欠かせなかった事で一年経つとやはり何時も思う反省が再度心を打ちました。そしてこの冷気が、透明感の高い儚い花々の色合いを産み出してくれているようです。

花木によっては上旬と中旬の二つの姿を掲載しました。 

①掲載11種 タラの芽水芭蕉イカリソウキクザキイチゲクリスマスローズスイセンフキノトウアセビアオキ寒緋桜

②掲載20種 八重桜フキノトウヤシオツツジアカバナミツマタサクラゲンカイツツジプラムツバキ藪ツバキヤマブキユキヤナギミツバツツジヤマツツジドウダンツツジヨシノデンドロンボケ一輪草ムスカリニラバナ野ボケ

2022.04,05

八重桜は大量の蕾を付けていますが滞在中に開花する様子は見られません。4月20日・街に戻る朝、それなら6人ほどの街の知り合いへの土産にと大量の蕾の枝を切り取りました。

街で花瓶に活けて5日目桜の花が咲き出しました。温暖な街の気候で早く咲いたようです。

2022.04.25

村から蕾を持ち帰ってから10日経ちました、その間毎日村の花々を思い出しながら満開の八重桜の姿を楽しみました。冷気の厳しい村で未だ多くが蕾であろうと推測しました。

2022.04.30

 

約街での10日が過ぎて多くの花弁が散り出しました。未だ村の八重桜は咲いているだろうと思いながら明日は可哀そうですが桜を捨てざるを得ません。

2022.05.01

 

あちらこちらに生えている花が咲いたフキノトウ、それでも結構美味しい事を教えて貰いました。それならと花の部分を捨てながら茎を選んでかなりの数を採りました。

街に帰りフキ味噌を作りました。街に帰る前にこの地の美味しい味噌を買ったお陰で滋味溢れる食べ物を堪能できました。按配の良い苦みが米のご飯に極めて合います。

2022.04.19

那須連山の周辺ではしばしば目にするヤシオツツジがかなりの蕾を付けてくれていました。

個人的には優雅な姿と風に舞う様に開く花弁、最も好きな花です。一代目が枯れてこのヤシオツツジは2代目になります。確か今年で3回目の春を迎えると思いますが、しっかり根付いてくれたようです。

この花弁を見る為にも開花に合わせて村を訪ねたいと思いました。

2022.04,04

約2週間前見た蕾が花を開いていました。何とか花が見られる最後の時に間に合ったようです。極めて成長の遅いツツジなので沢山の花を見る為には未だ時を要するようです。

2022.04,19

雨に濡れて大きな花弁を下向きにしながら静かに佇んでいました。

2022.04,19

少しカメラを遠ざけて後数日で散るヤシオツツジの花を多めに写しました。あと一年、この姿を目に残し、やがて葉を茂らせ落葉を迎えるヤシオツツジを見る事にします。

2022.04,19

一度幹が枯れたアカバナミツマタ、脇芽が成長して復活したようです。その強い生命力は驚異的です。1年程でかなりの花を咲かせてくれています。

2022.04.20

 

 

黄色の花を咲かせる普通のミツマタは既に枯れてしまいました。普通のミツマタが枯れて園芸種の赤色が復活するとは・・・。不思議な形の赤い花は私に無言の励ましを見せて呉れました。

2022.04.04

植木屋さんの町で姿が良いサクラゲンカイツツジを見つけては数本村に植えました。3本のサクラゲンカイツツジが春を告げてくれています。

このサクラゲンカイツツジは樹高が40cm程で大きく育つことはありません。それでも雪の厳しい冬にも花を咲かせてくれます。その健気な姿に励まされ、可憐な花に癒される好みの花です。

2022.04.04

2番目のサクラゲンカイツツジは信じられない程の大量の花を付け枝を茂らせる花です。極めて旺盛な生命力はいささか優雅なサクラゲンカイの花には不釣り合いの気がしています。

2022.04.20

 

私の知るサクラゲンカイツツジとは異質の大量の花が枝一杯に咲いた姿は周囲を桃色に染めたような艶やかさでした。

2022.04.20

樹高を上に高めない事だけが救いです。限られた高さの中に枝の密度を高めて大量の艶やかな大きな花弁を咲かせています。

2022.04.20

3番目のサクラゲンカイツツジは私の好みの咲き方で既に花が散った大きなハクレンの幹の陰に静かに咲いていました。贅沢を言うようですがこの儚さが私の好みに合うようです。

2022.04.20

雨が掛かる薄い花弁が破れなければと案じます。透明感のある色合いの薄い花弁が危なげに雨に濡れていました。

2022.04.20

枝一杯に桃が大量の花を咲かせてくれていました。ただ碌な手入れもしていないので滅多にその実を口にしたことはありません。

それでももしやと何時もの通り夏の終わりを期待しているところです。

2022.04.20

梅と言いこの桃と言いこれ程の美しい花で春を告げてくれるだけでも十分だと心ではお礼を言いたいくらいです。それでも、浅ましいとは思いながら、もし可能ならば果実の恵みをと願いました。

2022.04.20

プラム

無駄を承知で家人はプラムを植えています。未だ3年程しか経っていませんが美しい満開の白い花は2回この目にしましたが実を見た事はありません。

私には最初から実を成らすことはかなりの手間が掛かる事を承知しているので花だけでも十分です。

2022.04.19

果たして寒冷地の高原の村でツバキが咲くかと不安を抱きながら植え付けました。今では植物の順応力に驚いています。

白いツバキは見慣れた赤いツバキの目を休める為に絶好の色合いです。高原の村では冬枯れの季節には僅かな常緑樹が生命の営みを知らせてくれる救いになります。

2022.04.18

贔屓目かも知れませんが高原の村に咲く白いツバキの色の純度が高い気がしてなりません。

2022.04.18

樹高の伸びが抑えられなくなって街から移植した赤いツバキ、高原の村でも上にも横にも枝を伸ばしています。

このツバキの実や花が鳥の餌になるらしく裏山にはかなりのこのツバキの子供が育っています。

2022.04.05

藪ツバキ

今となっては何故これほど多くのツバキを植えたのかその理由が分からなくなっています。花弁小さく樹高の低い藪ツバキも確かに買った記憶が残っています。

つまり以前はツバキを植えたかったのだと思わざるを得ません。

2022.04.20

少し下向き陰に咲く姿は見る者に安らぎを与えてくれるようです。

2022.04.20

薄暗い裏山の杉林の際に黄色のヤマブキが咲き出していました。未だ5分程度の咲きですが背景の杉林との組み合わせが似合います。

2022.04.20

まさに咲かんとする花は厳しい冬の間に貯め込んだ生命力を一気に吐き出すようです。私には花の色が最も濃度の高い美しい時だと感じています。

2022.04.20

 

裏山の近くは目の届きにくい場所でもあります。今回は丁寧に見回りました。

ユキヤナギが花を開きだしました。

2022.04.19

未だ蕾がみられるユキヤナギは間隔をあけたバランスが絶妙です、私には別の花のように見えました。どちらかと言うと花が盛んになると咲きすぎが目立ち白い塊となるので少し重い印象を受ける花です。

 

2022.04.19

築山の斜面に植えたミツバツツジ、多くが蕾ですがそれだけに咲き出した花の儚さが一層際立ちます。ストーブの手放せない夜の高原の村では凍死しないかと心配です。

2022.04.19

 

多くの蕾が枝に見られます。今年の花付は良好、後1週間ほどで紫の花弁が一杯に咲く事でしょうが、残念ながらそれを目にする事は出来そうにありません。

2022.04.19

出発の朝、ミツバツツジをみると一晩で幾つかの蕾が花を開かせたようです。樹高を伸ばすことなく一定の大きさを保ってくれているおとなしく優雅なツツジです。

2022.04.20

元気に咲きこの地の生まれのヤマツツジは未だ蕾のままです。かなりの数のヤマツツジが植えられているので次回もどれかの満開に出会えるでしょう。

2022.04.20

 

随分樹高を高めたドウダン・ツツジが大量の蕾を付けていました。剪定が面倒なので電動バリカンで一気に丸めてしまっています。そのせいで枝の密集度が年々高まる事になります。

大量の花芽の理由が分かりました。

2022.04.06

 

白い蕾は日当たりの良い南面に見られます。果たして花が白かったのかと今となって記憶がありません。それだけ植物の種類が増えたようです。

秋の紅葉の美しさだけはハッキリ目に残っています。

2022.04.06

植木屋さんの街で買ったツツジ、ヨシノツツジの園芸種ではないかと推測しています。樹高と枝の密集度が抑えられて育つ花木のようでそれ程の剪定が要りません。放置しても毎年盛大な花を咲かせてくれました。

昨年幹が枯れてしまい諦めていましたが幸運にも脇芽から伸びた新しい枝に幾つかの蕾と花が咲いていました。思わずありがとうと声を掛けてしまいました。

2022.04.06

2本のボケが植えられていますが、寒さを苦にせず多くの花を咲かせてくれます。

この赤と白の咲き分けのボケは未だ蕾です。個人的には抑えた色合いの咲き分けのボケを好ましく思っています。

2022.04.20

 

もう一本の赤いボケの花はほぼ満開に近く咲き誇っています。枝切をする程度で肥料もやらずほぼ放置の状態をものともせずに毎年多くの花を咲かせてくれます。

2022.04.20

赤いボケの花の色は如何にも激しい感じがします。花がツバキの侘助より小さいせいか猶更目立ちます。2022.04.20

太いヤマモミジの幹の陰にイチリンソウがかなりの大きさの群落を作ってくれています。

美しい模様の緑の葉が目立つ塊りの中から小さな白い花がヒッソリ咲いていました。野の花らしい抑えた咲き方に惹かれます。

2022.04.19

見落としてしまいそうな小さな白い花に雨粒が掛かっていました。カメラのマクロ・レンズのお陰で花の姿をハッキリと見る事が出来ました。

2022.04.19

置き石の前に大きな群落を作っている園芸種のヤエイチリンソウが満開です。

園芸店で買った一株の花がこれ程適合するとは驚きです。雑草除けにもなるので咲くに任せているところです。

2022.04.19

これ程の花の数を見ると果たしてこの地の山野に自生するイチリンソウと同じ野の花なのかと首をひねります。洋種の花で別名があるかもしれないと思えてきました。

 

2022.04.19

青いムスカリの花は未だ多くが花を咲かせるには時が要するようです。一部日当たりの良い斜面の群れがいち早く花を咲かせたと思われます。

2022.04.20

ほぼ野の花状態の青いニラバナがムスカリの花と隣り合って咲いていました。この辺りにはスイセンなどが一緒に群れをつくって咲いています。

放置しても、草刈り機で刈り取っても何処か離れた場所に咲き出す花が群れて咲いています。

この青いニラバナもあちらこちらの木の根占めとしてかなり多く見られます。

 

2022.04.20

渋い色合いの野ボケの花が沢山の蕾を付けていました。残念ながら満開の花を見る事は叶わないようです。園芸種のボケとは同じ花かと思えない程落ち着いた色合いで咲いてくれます。

鋭い棘だけは園芸種より鋭利なようです。この辺りの野山にはかなり自生している花です。実が取れたら果実酒でも作ろうと思っているのですが何時も時期を失してしまっています。かなり繁殖力が強い木でいつの間にかテリトリーを広げています。

その棘で守られた下はクマガイソウヤマシャクヤクの咲く別天地です。

2022.04.20

4月・5月は高原の村で最も花が美しく咲く季節に入ります。果たしてどれ程の花を見る事が出来るか・・・楽しみ半分、失望半分の日々が続きます。かなりの数を植えたボタンシャクヤクの満開の季節を殆どの年、見逃しているのです。今年は何とかその折に村を訪ねたいと念じています。
 
4月の村の花②
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