土手のジョギング№22②・シロバナサクラダテ(白花桜蓼) (禁)無断転載
野の花の茎にセミの抜け殻がしっかりと抱き付いています。大空に飛び立っていったセミの短い一生が少しでも長く残る事を念じました。夏の盛りの猛暑に体を覆われながらも既に来る秋の近い事を知らせてくれる儚いセミの抜け殻です。2020.08.03
激しい色彩で緑の原で一際目立っていたオニユリは既に花を散らしていました。オニユリの花弁の痕跡を示すムカゴが葉の付け根に残っていました。やはり此処でも一つの夏が過ぎて行ったことを知らせています。2020.08.03
茎丈が70~100cm程の白い花が勢いよく咲いていました。白い5弁の花弁と葉の形・湿地帯などからヌマトラノオと推定しましたが確信が持てません。2020.08.03
花房の先端部が少し尖っているように見えます。先が少し尖るとトラノオらしく見えるのではと思います。咲き出したばかりの美しい透明感のある白い花は辺りの暑苦しさを少しは和らげてくれているようです。2020.08.03
白い艶やかな花房の野の花がかなり沢山咲いていました。長い雄しべが花弁から飛び出している賑やかな咲き方の白い花は咲き始めの最も美しい姿かもしれません。沢山の白い花を付けた花房はその重みで円弧を描いています。2020.08.03
未だ蕾が多く残るシロバナサクラタデ、個人的には初めて目にする不思議な花弁の野の花です。草丈は約1m程、桜草自生地の回遊路の脇にかなり多く咲いていました。 2020.08.03
草丈が20cm~30cm程の小さな赤い花を付ける野の花が群生していました。昔はしばしば目にしたことの所謂俗称で”アカマンマ”と呼ばれる馴染みの野草です。2020.08.03
湿地帯に紫のギボウシが咲いていました。何故か夏は白い花が目立ちます、久し振りに色合いの異なる花に出会いました。やはり紫色の花の姿は何処か優雅さを醸し出しているように感じます。サイトで調べるとギボウシには色々な種類があり中々特定が出来ません。私には区別が付きませんが湿地帯に生えていたのでミズギボウシではと推定しました。私には正確に区別が付けられそうにありません、間違いが判明次第修正したいと思います。2020.08.03
春は艶やかなサクラソウが見られる桜草自生地も花の季節が過ぎ去った今は一面の草の原が広がっています。桜草は叢の中に沈んで春を迎える事になります。自生地の中の道も草で覆われてトンネルのような状態です。夏の猛暑・極寒の冬・人間による刈り取りと野の花には多くの困難が待ち構えているでしょうが平然と生きる姿に大きな共感を覚えます。
今日は唯でさえ風も吹かずに暑さの厳しい一日、草原の中はむせ返るような暑さを感じます。先週歩いた場所も草むらで覆われて何処であったかが判然としませんでした。確かめようとした花の姿も見つからず厳しい暑さに諦める事にして車に戻りました。車のエアコンが動き出して大きく息を吸い込みました。2020.08.03