土手のジョギング №22③・センニンソウ(仙人草) (禁)無断転載
天気予報で今日は猛暑日になるので熱中症に注意をと呼び掛けていました。念のために今朝は駐車場のゲートが開けられる時間に合わせて出かけてきました。既に車が10台ほど止まっているのには驚きます、やはり同じ注意をしようと言う事かと思いました。
土手に上がります、未だ朝が早いせいか人影は全く見えませんでした。時折自転車の人とすれ違っただけでした。空はどんよりと雲が覆っていますが、既に暑さの気配が体感しています。2020.08.10
約5kmの折り返し点・3番目の橋の下のトンネルにタッチをしてから土手を登り首都高速の橋の下に向かいました。猛暑の中、河原の日陰で生き返りました。2020.08.10
野の花が多く見られる川岸に行ってみました。5m程前方の護岸の石にハクセキレイと思われる鳥が止まって餌を啄ばんでいました。こちらを警戒しながらも飛び去る事がありません。カメラを構えてシャッターを数回押すことが出来ました。2020.08.10
一歩踏み出した途端に羽根を広げて飛び去りました。慌ててシャッターを押しましたが果たして写っているかと期待半分で見てみるとまさに羽根を広げて跳躍する姿が映っていました。
余り鳥を写した事が無かったのでラッキーでした。大きな川の流れに面した川原では精一杯に生きる生物の姿を目にすることが出来ます。
野の花、ハクセキレイそして野良猫・それぞれが適度な距離を保ちながら静かにそこにありました。極めて居心地の良い穏やかさです。時折大型車両が大きな騒音を響かせて頭上の橋を通ります、それさえも心地良く感じられます。涼しい橋の下で持参の氷水を飲み流れる汗も少し落ち着いたので、猛暑の日向の中に向かって復路のジョギングを開始しました。2020.08.10
復路は更に猛暑が激しくなり汗が滴ります。往路復路ともに、一旦足を止めるとかえって疲れるので折り返し点の橋の下で休憩した以外止まることなくジョギングを続けて駐車場まで戻りました。
そこからは車で桜草自生地に向かい広大な葦の原で野の花を探すことにしました。自生地内の遊歩道は何処もが身の丈を超す葦が両側から覆いかぶさりトンネルのような中を歩きます。風の通らない遊歩道では暑さは更に厳しさを増してきます。2020.08.10
土手に大きな群落を作って咲いているワルナスビによく似た白い花を付けた野の花が綺麗な色で咲いていました。2020.08.10
ワルナスビに比べると花の咲き方が若干柔和な印象を受けます。咲き出したばかりと思われる白い花弁は未だ汚れが見られず透明感が感じられました。2020.08.10
1週間前に見たシロバナサクラタデにはかなりの蕾が見られたのですが今回はほぼ全て花が開いたようです。草いきれの葦の原で目にするシロバナサクラタデの白い花の群落に少しホッとしました。2020.08.10
開花の進んだシロバナサクラタデの花房は少し色付いている様にも見えます。個人的な好みとしては裂きだしたばかりに見えた一週間前のシロバナサクラタデの花弁の色が好ましく思いました。
2020.08.10
桜草自生地との境に見える大きな池の傍にやってきました。池側が開けて息苦しさが和らぎます。池の斜面に大きなキュウリの葉に似た野の花のツルが大量に伸びています。一部に白い花が咲いていました。2020.08.10
群生してツルを伸ばす葉の上に綿毛をつけた奇妙な白い花が幾つか咲いていました。同じツルと葉を付けている事から先ほどの花が蕾でこの綿毛を付けた白い花が開花の進んだ花に見えます。2020.08.10
更に開花が進んだように見える花は少し花弁が崩れていました。2ケ月後の10月6日、ほぼ同じ場所で実際にオレンジ色の実を見て、この花を最初キカラスウリ(黄烏瓜)ではないかと推定しましたがカラスウリではないかと思い訂正しました。2020.08.10
キカラスウリと同じ池の土手の斜面に鮮やかな黄色の花の群落が見えました。てっきりオオキンケイギクかと誤解して群落の写真を撮る事をしませんでした。念の為にサイトで調べると根に芋が成るキクイモと言う帰化植物だと分かりました。そう言われてみるとオオキンケイギク程の咲き方に暑苦しさを感じさせないと納得できました。この辺りは木立の下で薄暗い場所になります、キクイモの鮮やかな花弁は一際目立っていました。2020.08.10
ヤブカラシと蔦を絡ませるようにしながら旺盛に白い花を咲かせています。何処が茎でどこかが葉なのか判然としない程の絡まり方です。 キンポウゲ科の花・センニンソウではないかと推定しました。
それにしても、県境の村の花の為に駆除する雑草の中でも最も辟易とするヤブカラシを凌駕する旺盛な咲き方に感心しました。2020.08.10
4つの花弁を目一杯に広げて咲いています。やはり咲き始めの最も美しい色合いの花弁です。
桜草自生地の遊歩道の脇にオオブタクサ(大豚草)の蕾が見えました。開花するとクシャミが止まらないかもしれません。野草を見ているとしばしばここのような事態に直面して何故か心苦しさを感じます。
今日の猛暑は今年一番だったらしく確かにジョギング中は汗が止めどもなく流れました、タオルは汗でびっしょりになりました。それも終わってみれば大量の汗を流したことが、クーラーの効いた車の中に身を置いての帰路の道中大きな充足感で心が満たされている感覚を与えてくれたようです。2020.08.10