阿武隈川に流れ込む鳥首川の夫婦滝。  ２０２１．１１．０８ （禁）無断転載 |
２０２１年１１月８日、那須連山の麓の紅葉を楽しみに訪れて見ました。那須連山は日本海側に流れ込む信濃川と太平洋に流れ込む阿武隈川や那珂川の分水嶺でもあり、多くの滝が見られ事も楽しめる一帯です。今回の①では太平洋側に流れ込む阿武隈川に掛かる滝の紅葉を掲載申し上げました。
②では那須連山を北に超えて会津地方の自然溢れる紅葉を掲載申し上げました。やはり滝と沼、紅葉する山々に水の風景が加わり奥行きが深い感動する景色が目の前に広がっていました。
１０月１８日、新雪の那須岳姥ケ平を訪れた折りも少し時期を失してしまいました。今回も多忙の為に時期が遅れたのではと案じながらの旅でした。案の定多くが最後の紅葉の季節でした。激しい落葉にも出会い静寂な去り行く北国の秋の風景の中に溶け込むような時間を過ごせた旅は思い出に残るものでした。
⇦那須連峰山麓の紅葉①阿武隈川源流部”２０２１年”の動画・アルバム１３編をご覧ください。２０２１．１１．１6
⇐那須連峰山麓の紅葉①阿武隈川”２０２１年”のアルバム中の２２枚の画像をご覧ください。
画像をクリックすると掲載ページのアルバム画像がご覧いただけます。スライド・ショーもご覧になれます。２０２１．１１．１５
⇦那須連峰山麓の紅葉②会津・観音沼と日暮の滝”２０２１年”の動画・アルバム１３編をご覧ください
⇦那須連峰山麓の紅葉②会津・観音沼と日暮の滝”２０２１年”のスライドをご覧ください
⇐アルバムをご覧ください・全５２枚。画像をクリックすると掲載ページのアルバム画像がご覧いただけます。スライド・ショーもご覧になれます。２０２１．１０．１８
動画アルバム・全１０編：新雪の山と紅葉、加えて那須岳の噴煙が登山道の直ぐ近くで青空に向かって変幻自在の姿を見せてくれます。これらが所謂観光用の自然とは異なるほぼ無垢な姿で見られる事が素晴らしいと思いました。この動的な自然の姿を動画に収めました。２０２１．１０．１８ 
スライドショー・一覧表２０２１．１１．０８
山の花一覧・高山植物一覧
土手の野の花一覧
１０：４５分、阿武隈源流に掛かる雪割り橋を渡り、車を止めててから阿武隈川左岸に流れ込む鳥首川のなめ滝・”熊のすべり台”に向かう林道から見える山肌は既に紅葉が終りの近い事を知らせてくれています。
阿武隈川源流部の紅葉では、二つの滝を訪れる事にしています。”熊のすべり台”と”一休みの滝”です、混まない内にまず熊のすべり台に行く事にしました。２０２１．１１．０８
なめ滝の”熊のすべり台”まで林道を約３３０ｍ程との標識が出てきました。此処からは自然林の穏やかな紅葉の中に続く林道歩きを楽しめます。名前の通り本物の熊が怖いので時折大声を出しながら歩きます。２０２１．１１．０８
９時２３分：自然の森が生み出す柔らかな紅葉の中を”熊のすべり台”と呼ばれる滝に向かって歩きます。紅葉の季節が終盤を迎えた事もあり人の姿は見られません。２０２１．１１．０８
ドウダンツツジと思われる紅葉する木が出迎えてくれました。オレンジ色に押さえた紅葉する姿が私の胸の中にするっと入り込んで心を和らげてくれます。北国の紅葉する木々の葉は薄く儚い風情、色合いも柔らく私もその中に息を吸う様に吸い込まれる心地良さを無心に楽しんでいます。
儚く紅葉する木々の葉が豪雨が降りかかる如く空から私の身を覆うほどに落ちてきます。思わず空を見上げる程の驚きは一時の強風のプレゼントだったと思われます。
２０２１．１１．０８
１１時２５分：お目当ての熊のすべり台にやってきました。この豪華な紅葉の舞台に誰一人居ません、独り占めです。２０２１．１１．０８
滝の流れを渡り、左岸を登る事にしました。長靴を履いて準備万端で水を渡ると、左足の長靴から沢の水が勢いよく入り込みます。
慌てて渡って長靴を調べると上面に長さ１０ｃｍ程の裂け目が入っていました。何が原因か不明ですが、未だ買い替えて１年もたっていません。
農作業で壊したか、安物だったので自然に破損したか、準備万端と自画自賛した自分を呪いました。なめ滝の中段は水が両側を流れるだけなので何とか岩を登って滝の上に出てみました。２０２１．１１．０８
今回は雨のせいかかなり水量が多く、破けた長靴を呪いました。２０２１．１１．０８
１１時２５分・滝の上から下流をを眺めています。色付いた大量の落葉が鳥首川の両岸を染めていました。２０２１．１１．０８
１１時２６分・破れた長靴のせいで水の中を最小限しか歩く事が出来ませんでしたが、穏やかに紅葉する風景を存分に堪能しました。下流部の”一休みの滝と夫婦滝”を見る為に林道を戻る事にします。２０２１．１１．０８
１１時４４分・帰路はのんびりと自然林の作り出す優雅な紅葉の中を歩きます。
私の好みに合った優雅な色彩のハーモニー、赤も黄色も抑えた色彩が心にしみわたります。２０２１．１１．０８
１１時４７分・往路目に留めたドウダンツツジではと思う紅葉の前まで戻ってきました。此処までの間、誰にも会う事がありません、静寂の中、自然の美しさに陶然とした時間が過ぎて行きました。
現実に戻る時が来たようです、この先では紅葉見物の人の姿が見られると思われます。２０２１．１１．０８
１１時５１分・遊歩道に立つ看板にこれから訪ねる”一休みの滝”と”夫婦滝”の図があります。２０２１．１１．０８
１１時５２分・案内板に従って鳥首川の左岸に掛かる階段を下ります。紅葉の間から上流の夫婦滝、下流の一休みの滝らしき姿が見えてきました。２０２１．１１．０８
下流部の”一休みの滝”に降り立ちました。最初に紅葉で覆われた滝の左岸（写真右側）を登り夫婦滝を見る事にします。破れた長靴なので水に入る事は避けなくてはなりませんが、多少は濡れる覚悟をして登りました。２０２１．１１．０８
１１時５７分・一休みの滝の左岸を登ると直ぐに右の流れと小さな左の流れに分かれて落ちる夫婦滝が勢いよく流れています。長靴の左足が破れているので水の中に入る事が出来ません。
滝の音と北国の秋が終わりつつある最後の紅葉の風景を誰も居ない滝を見ながら胸に収めているところです。２０２１．１１．０８
夫婦滝から流れ落ちた滝の水が岩盤の沢底を下り下の一休みの滝の落ち口に向かって勢いよく流れ下ります。誰一人居ない沢の滝の上で私も辺りの秋の気配の中に溶け込むように吸い込まれそうな錯覚を抱きました。２０２１．１１．０８
１２時１分・下の一休みの滝を下ります。落ち口の様子が一変して昨年に比べてかなり水流に力があります、一回り膨れた水流が滝から落ちてきましす。
２０２１．１１．０８
１２時２分・上部に見える夫婦滝から流れた水が”一休みの滝を勢い良く流れ下ります。２０２１．１１．０８
１２時６分・最初に一休みの滝を登った左岸の落ち葉が敷き詰められた左岸を下り滝の下に降りました。２０２１．１１．０８
１２時７分・熊のすべり台、一休みの滝、夫婦滝滝が落ちる阿武隈川支流の鳥首川が本流の阿武隈川と合流します。
阿武隈川の川岸は高い岩壁が連なり美しい渓谷美を作っていました。２０２１．１１．０８
１２時１１分・赤い紅葉もごこか抑え気味の色合いです。バランス良く周囲にはオレンジに紅葉草する樹林が広がっています。２０２１．１１．０８
１２時１４分・車への戻り道に訪れたもう一つの展望台の上から鳥首川流れが見えます。下流部が夫婦滝、その上流の岩の川底が見える辺りが”水の踊り場”りばと思われます。 ２０２１．１１．０８
１２時２９分・雪割橋の展望台に立ち寄りました。天候が良ければ高い橋の向こうに那須連山が見えるのですが今日は雲の中です。
阿武隈川源流部の岩壁に掛かる新旧二つの雪割橋が２階建てのように望まれます。この赤い旧雪割橋を遠くから見るととても車で渡る事が恐ろしく思える橋です。それと引き換えに通り過ぎる折の景色の素晴らしさは怖しさに比例して極めて興味深いものがあります。２０２１．１１．０８
１２時３２分・ぞくっくとするような恐怖感を覚える旧雪割り橋を車で渡り駐車場に車を停めて橋を歩いて辺りの風景を見る事にしました。
この辺りまで来るとかなりの人が辺りの風景を楽しんでいました。阿武隈川源流部の岩肌の紅葉が大きく広がっていました。
２０２１．１１．０８
ゾクッとする恐怖心を感じながら橋の欄干から谷底を覗き込むとコバルト・ブルーに光りながら流れる阿武隈川とそれを包み込むように紅葉する谷が望まれます。
２０２１．１１．０８
阿武隈川源流部の紅葉は盛りをすぎていましたが、冬が近い気配を感じさせる北国の儚い秋の風景はやはり私の心に柔らかく潜り込んでくれたようです。阿武隈源流部から那須連山の会津側に周り落差のある滝を見る事にします。②は近日中に掲載申し上げます。
| 12/02/2021 |  |
| 本日カウント数- | 昨日カウント数-
|
