土手のジョギング№23・10月の土手の野の花・彼岸花➄ 
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土手のジョギング №23④・彼岸花 ()無断転載
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ジョギングする土手の野の花スライド
土手に密やかに咲く可憐な野の花の画像をニコンのイメージ・スペース・土手に咲く野の花のスライドでご覧いただけます。現在作業中の為野草の名前等が違っている場合もある事をお許しください。2020.09.29
スライドショー・一覧表

⇐彼岸花の土手・スライド

大分前になりますが、観光用の彼岸花の田圃を見た事があります。全くの個人的な印象ですが如何にも見せるために植えたというてんこ盛りの彼岸花の感じがどうも好みに合いません、一度で十分の風景でした。

たまたまジョギングする土手での最初の秋、広大な青空の下、彼岸花が咲いているのを見て驚きました。 最もこの土手の彼岸花も、花の列が揃っている事から最初は植えたと思われます。ただ観光用の見世物のとしてではなく、楽しんでもえたらと言うアイデアからだと思いますが、広大な土手の風景のお陰で野の花の趣を感じさせてくれます。

好天の秋、見渡す限りの広大な空には雲が浮かんでいます、遥か彼方にはスカイツリーが望まれます。そこは江戸の物語の場所でもあります。そして、わざわざ彼岸花を見る人はほんの数人です、つまりこの土手の左右、往復5kmではほぼ出会わない可能性が高い事になります。年に数回の草刈り重機の刈り取りを運良く免れた彼岸花が、綺麗に刈り取られた雑草の原や未だ雑草の残る緑の中に花を開かせています。ただ季節が来たから自ら咲いた、植物本来に備わったその無垢な姿こそが私の心を打ちます。野の花の清冽な美を感じさせる彼岸花です。 今日は秋晴れの一日、遠くの山脈の上に沢山の雲のオブジェが風景に変化を与えてくれています。2020.09.28

2020年9月28日の”土手のジョギング№23・9月の土手の野の花・彼岸花③” に続き、10月5日、6日、と今年最後の彼岸花を見に行きました。2020.10.05

3回目の彼岸花の咲く土手

10月5日、雨でも降るのではと案じる曇天、ジョギングには涼しくて良い日和です。土手の彼岸花は草刈りの時期によって花の咲き方に時間差があります。前回の片道5kmの下流部2km程は草刈が早かったので既に彼岸花は散り出していました。

今日は、草刈りが遅かった上流部の3kmが見頃のようです。その土手の草刈りの遅かった地点にやってきました。予想通り、目の届く限りの土手の右側は延々と彼岸花の帯が続いています。

左側は草刈りが早かったので既に緑の中に彼岸花は埋まっているか多くは散っていました。2020.10.05

現在、通いなれた何時もの道が工事中で通れないので、少し車を土手から離れた場所に停めました。1km程も土手を進んでいると驚く事に彼岸花の真っ赤なサークルが土手下に見えます。既に数年この辺りで彼岸花を見ていますが全く気づきませんでした。

前回の下流部と同じ彼岸花のサークルに出会って大喜びです。今までは偶然この時期に草に埋もれて見えなかったのかもしれません。往路は出来る限り立ち止まらずに5km先の3つ目の橋の折り返し点に向かう事にします。2020.10.05

折り返し点の第3の橋を目指して土手のジョギングを続けていると、嬉しい事に白い清楚なタマスダレの花が今年最後の姿をみせてくれました。生い茂る雑草の緑の中に埋もれるように咲いています。個人的にはこのような自然の姿で咲く花が大好きです。2020.10.05

殆ど立ち止まらずに5kmの折り返し点に到着しました。殆ど人影が見えない土手の道の先に見える首都高速にはひっきりなしに車が行き来しています。生活の場の直ぐ傍にある広大な自然、この正反対の空間が有る事がとても良いと思いました。緊張する仕事の場の隣の自然の中なら肩肘張らずにくつろげるというものです。2020.10.05

前回9月29日に訪れた下流部と彼岸花の真っ赤なサークルが眼下に見えてきました。復路は出来る限り彼岸花や野の花を見ながらジョギングを楽しむつもりです。

土手を下ってみると、上からは分かりませんでしたが真っ赤なサークルを作る彼岸花は多くが既に花弁を散らしていました。2km程先の2番目の橋までのこの辺りの彼岸花は、近づいてみるとほぼ花の季節の終わりのようでした。 2020.10.05

2番目の橋までは進行方向の土手の右側の斜面には彼岸花の真っ赤な帯がハッキリと見えています。土手を下りてみました。2020.10.05

2番目の橋まで戻ってきました。何気なく土手の右側の緑の草むらを見ていると、驚く事に彼岸花のサークルが出来ています。それは緑の原の中では朧げな赤い円です。多分10年以上昔に最初に彼岸花を植えた人達は洒落の分かる人だったと感謝しなくてはなりません。

少なくても3つの彼岸花の真っ赤なサークルを見る事が出来ました。それは草刈りの季節によって、現れたり姿を消したりするまさにミステリー・サークルです。2020.10.05

2番目の橋から3km程の土手の左の斜面が最も遅い時期の草刈りだったので、彼岸花は今が盛りです。2020.10.05
彼岸花を見ている人は殆ど見当たりません。草刈がなされた快適な土手の斜面をを下りて彼岸花の塊を見ています。先の見えない雑草の生えている土手では蛇が怖くて降りる気にはなりません。2020.10.05

土手の左側の斜面は見える範囲(その先まで)真っ赤な帯が続いています。しばしば土手下に降りるために、当然ジョギングは捗りません。2020.10.05

2番目の橋を振り返ってみました。通り過ぎて来た過去もこれから進む未来も真っ赤な帯が導いてくれます。時折若い人達がアッと言う間に自転車で通り過ぎる以外ほぼこの彼岸花の景色を独り占めです。2020.10.05

2番目の橋を過ぎると白い彼岸花が目立つようになりました。雑草が刈られた土手では白い彼岸花は遠くからでも良く目立ちます。二つの彼岸花が並んでい咲いていました。2020.10.05

偶然近付いた彼岸花でアゲハ蝶が花の蜜を吸っていました。美しい花と優雅な蝶の取り合わせの場面が終わらないようにと遠くから目一杯望遠で写真を撮りました。

彼岸花の季節も蝶の人世も終わりを迎えたようです。アゲハ蝶の右の羽根が一部欠落してます、その姿に心からの声援を送りました。

私が近付いたとたんに勢いよくキアゲハは飛び去って行きました。2020.10.05

白い彼岸花の大きな株が真っ赤な彼岸花の帯の中に目に入りました。土手を下りてシャッターを押しました。2020.10.05

往路目に入った3番目の彼岸花のサークルに戻ってきました。この辺りまで来ると人影は益々少なくなります。2020.10.05

草刈の季節と私のジョギングの日にちが上手く巡り合ったようです。まさにその年によって見えたり姿を隠したりするミステリー・サークルの中に下りてみました。2020.10.05

彼岸花は美しい円を描いています。やはりこのような作業に慣れた人が植えたのではないでしょうか。それにしても、思いもかけない3つの彼岸花のミステリー・サークルの出会いです(一つは前から見ていますが)。広大な緑の原の中の真っ赤なサークルの中に足を踏み入れてみました。首を回すと赤い帯が切れ目なく続いていました。2020.10.05
サークルの下に降りてみました。大空との境を区切る土手の彼岸花と緑の原の真っ赤な円形との取り合わせに見惚れてしまいました。2020.10.05
サークルを作る彼岸花の一株一株は10本~20本程の花ががっちりと球根どうしが塊を作って根を張っていました。これでなければ雑草の群落に立ち向かう事は出来ないと、可憐な彼岸花の生命力を見直しました。2020.10.05
最も美しい時期に彼岸花のサークルを訪れる事が出来ました。翌6日は晴天の一日、歩きで再度サークルを訪れ彼岸花の中で昼のおにぎりを食べて一時を過ごしました。2020.10.05

多くの土手に咲く彼岸花は一度だけ人間の手で植えられた後は自らの力だけで周囲と折り合いながらテリトリーを広げています。そして長い年月の花の季節の繰り返しを経ながら、現在のような辺りと調和のとれた心を休まる広大な自然の風景作ってくれたのではと推測しています。

このような花の風景が私には好ましく感じられるようです。個人的な好みですが、見せるため人間の手助けで育つ花にはどこか馴染めません。今年の彼岸花の咲く土手では、3つの真っ赤な彼岸花のサークルに出会うと言う楽しい見ものを目にした思い出に残る季節でした。2020.10.05

10/10/2020
             
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Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 10/10/2020 更新   ()転載