土手のジョギング№23・9月の土手の野の花2     
菜の花の土手 彼岸花の土手のジョギング① 

土手のジョギング №23の②・タマスダレ (玉簾)の花 ()無断転載

 県境の村の花と木土手の野の花一覧 
ジョギングする土手の野の花スライド
土手に密やかに咲く可憐な野の花の画像をニコンのイメージ・スペース・土手に咲く野の花のスライドでご覧いただけます。現在作業中の為野草の名前等が違っている場合もある事をお許しください。2020.09.14
スライドショー・一覧表

10時32分:土手への最初の登り道が工事中で暫く通行が禁止されている為、若干遠くなりますが何時もと違う場所に車を止めました。出発して2分程、一週間前の9月7日、初めて目にしたノアズキ(野小豆)の鮮やかな黄色の花が土手の登り口に咲いていました。思わず立ち止まってカメラのシャッターを押しました。2020.09.14

10時42分:一週間ぶりの土手のジョギングです。澄み渡った冬なら富士山まで続く土手の上に広がる広大な空には沢山の浮雲が見えます。

浮雲の下をゆっくりと進みます。今日は前回工事中で土手への道の一部が通れないために、遠回りでも違うルートから中土手を往復しています。

2020.09.14

9時14分:中土手への道が一部封鎖されている為に人影は見えません。少し遠回りになりますが代わりに静寂をプレゼントされたようです。

もう直ぐ彼岸花が咲く土手の斜面は草刈り作業が行われているようです。それでも片道5kmのジョギング・コースの両側は季節が来ると例年彼岸花の真っ赤な帯が延々と続くのです。草刈重機から良くぞ生き残ってくれたと咲き出した彼岸花に喝采を送っています。彼岸花の土手のジョギング① 2020.0909.14

11時8分:これが草刈り重機です。今日はたった一人の人がコントローラーを使って無人の大きな草刈り機で素早く土手の雑草を刈り取っていました。2020.09.14

11時46分:ジョギングの折り返し点にやって来ました。この辺りは、最も特定外来生物のオオキンケイギクがいつの間にか盛大に復活していました。一時、駆除のお陰でほぼ姿を消したように見えたのですが強靭な繁殖力で又大きな群落になっていました。これだけ広大な土手の駆除はかなりの難しさがあろろうと管理する方々の苦労を思いました。

 

1時2分:折り返し点が近くなりました。画像からは見えませんが土手の道の先に小さくスカイツリーが見えます。来年の春、果たしていつものように隅田川を海まで辿れるだろうかと思いながら眺めています。

隅田川のジョギング・中仙道から海まで物見遊山のジョギング・2020年   

2020.09.14

1時7分:出発地点の駐車場に戻ってきました、土手の下降点が近くなりました。空に浮かぶ雲のオブジェは数が数えられない程大量です。2020.09.14
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)

土手の脇に今が盛りのアレチヌスビトハギが点々と咲いていました。花弁は県境の村での山の花・雄国沼で見たヤマハギ程大きくはありませんが、目を近づけると赤紫の花の色とユニークな花弁は名前とは掛け離れた大変優雅な姿です。2020.09.14

このようなアレチヌスビトハギの群落がかなり沢山見られます。切りがないので花びらの綺麗な大きな群落を選びその前で立ち止まってカメラのシャッターを押しました。

正に選び放題、選択権こちら側にあるという贅沢なお花見です。2020.09.14

群落ごとに咲き具合に差が有り、蕾が見られる群落の花がやはり美しく見えます。2020.09.14

なぜこのような花弁の形になったのか、野の花の中には首をかしげる程珍妙な花を目にすることがあります。立ち止まるだけではその全貌が中々分かりません、殆どが目を近づけ詳細に見る事で初めて不思議な花弁の姿が理解できるようです。2020.09.14

タマスダレ(玉簾)

土手の頂点の道の脇、法面(斜面)との1m程の平らな土の部分に鮮やかな白い花が距離を置いて4~5株の群落で咲いていました。土手の法面は彼岸花を含めて綺麗に草刈りが行われてます。

辛うじてこの法面の頂点と土手の道との隙間の僅かの土の部分に野の花が残ったようです。2020.09.14

 

今まで、足元の野の花に殆ど注意を払っていなかったのでこの白い花の記憶がはっきりません。彼岸花の咲く頃見たような気もしますが極めて曖昧です。

それにしてもよくぞ草刈り機械から逃れて花を咲かせたと拍手を送りたい気分です。2020.09.14

例年多くの長大な土手に咲く彼岸花が草刈り機械の刃をかいくぐり生き残って大量の花を咲かせてくれるように、少し経つとこのヒガンバナ科の”タマスダレ”が彼岸花と一緒に土手の斜面に姿を現すかもしれないと思いました。2020.09.14
ヒガンバナ(彼岸花)

タマスダレの白い花の群れの先に真っ赤な彼岸花が目に入りました。やはり土手の頂点の道の脇の僅かなスペースに運良く残った彼岸花です、そして今年初めて目にする事になります。2020.09.14

土手の法面(斜面)は既に草刈りが終わっています。

素人の私の推測ですが、草刈りを管理する人達は分かっていてこの時期に草刈りをするのではないかと推測しています。多分、かなりの彼岸花の茎が草刈り機械で刈られるかもしれませんが、個々の花株はかなりの球根が集まっているので、草刈りがなされた日当たりの良い環境の中、次々と新しい茎を伸ばして花を咲かせてくれるのではないかと思っています。そうでなければ私のジョギングする片道5kmの間、草刈後僅かで延々と真っ赤な彼岸花の帯が続く事は無かろうと推測しています。

何故、彼岸花の咲く頃草刈りをするのかと不思議に思っていましたが今はこの考えで納得しているところです。そして、自然の状態を保ちながら管理をしている人に感謝しています。 個人的な趣味で見世物の野の花はどうも好みに合わないようです。

2020.09.14

彼岸花を立ち止まって見る人はいません。好き勝手に座り込んで今年初めての彼岸花を眺めシャッターを押しました。2020.09.14
アレチウリ(荒れ地瓜)

カラスウリ(烏瓜)に似ていますが花の形が異なる為にサイトで調べたところ帰化植物のアレチウリではないかと推定しました。2020.09.14

確かにカラスウリ(烏瓜)は花が開きだすと白い綿毛のようなもので覆われますがこのアレチウリにはその様子がありません。2020.09.14

空き地一杯を覆いつくす程弦を伸ばす旺盛な力は空恐ろしい程です。野の花を見ていると時々このように戸惑う花に出会う事があります。2020.09.14

チカラシバ
如何にも頑強な穂のチカラシバが辺りを睥睨するように群れを作っていました。少し黒みがかった穂は扁平で風雨に十分耐えられそうな力強さが見えます。2020.09.0
キンエノコロ
細身で若干小型の美しいキンエノコログサが咲いていました。もしかすると、エノコログサの仲間なら”引っ付き虫”でかなり厄介な野の花なのかもしれません。2020.09.14
黄金色に輝く穂先は少しの風にも前後左右に揺らします。大きな群落のキンエノコロはあたかも指揮者のタフトに合わせるように微風に茎をリズミカルに動かしていました。2020.09.14
クズ (葛)

一週間前の9月7日、美しい赤紫のクズの花を目にしました。偶然緑の生い茂る草叢の中に赤紫の優雅な花房を見つけました。立ち去りがたくなりカメラのシャッターを押しました。個人的に花の咲き方や色合いが好みの花です。2020.09.14

色艶の大変綺麗な”マメコガネムシ”が一週間前に目にしたツルマメに止まって葉を無心に食べているようです。カメラを向ける私を全く無視するように黙々と食べるマメコガネムシの食欲で葉の角が削られていきました。2020.09.14

草刈りの終わった土手の斜面には沢山の土鳩が絶好の餌場と群れています。烏の表れるまでの間、暫くは彼等の天国ではないでしょうか。

僅か数時間自然の中で体を動かすだけで、質の良い映画を見たような大きな満足感で心が満たされたようです。自然界に生きる生物の直截な姿を目にすることは、演ずる人を見るよりより簡単に感動を得られるのかもしれません。

 

10/10/2020
             
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