狛犬を訪ねてbXの@玉川村の狛犬 
 

↑福島県玉川村・川辺八幡神社・小林和平狛犬

2016年4月19日、11月から年末・年始も含めて村に来ることが出来ませんでした。4月19日桜が咲いたらいしと言う知らせに久しぶりに高原の村にやってきました。春の遠い県境の村にも花の盛りの季節を迎えていました。

田村市の小沢の桜を見る道すがら、素朴な村の社を訪ねて鎮守の森でひっそりと置かれたている狛犬を見る事にしました。2016.04.19   
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  各回のホーム・ページ見出し名一覧 実施期間
第1回 @関の城下町 A小峰城と金毘羅神社 B借宿・羽黒神社 2015.6.29〜30
第2回 @中島村周辺 B白河の関周辺 B浅川町周辺 2015.7.13〜14
第3回 @西郷村~白河市 A国津神社・羽黒神社 B鐘鋳神社と貫秀寺

2015.7.27~28

第4回 @白河市大信 A白河市近津神社他 B二つの角折神社

2015.8.17〜18

第5回 @西郷村4つの社 A石川町八幡神社他 B小松布孝と小林和平 2015.9.7〜8
第6回 @西郷村から白河市 A白河大信から天栄村 B浅川町 C棚倉町 2015.9.28〜9
第7回 @須賀川市 A白河市

B東白河郡鮫川村

2015.10.26〜7
第8回 @古殿町 B古殿八幡神社 B矢吹町八幡神社 2015.12.7〜8
第9回 @玉川村     2016.4.19
 
玉川村・川辺八幡神社(正八幡神社)

野菜は前日の18日にり菜庵で終わらせておきました。相も変わらず安く新鮮な取り立て野菜でした。19日の桜見物は村の知り合いの人も同行するので道の心配はなさそうです。快晴の朝村を出発します。この辺りでも桜はほぼ終わりです、福島県田村市の桜は満開だそうです。途中立ち寄る最初の神社は玉川村の川辺八幡神社です。2016.04.19 

玉川村・川辺八幡神社住所:福島県石川郡玉川村川辺宮ノ前148-1。ここは福島空港の近くらしく同行の人が土地勘がありました。118号線のすぐ脇の神社を見つけてくれました。鳥居の脇に数台の駐車スペースがあったのでゆっくりとお参りが出来ました。2016.04.19 

野田平業狛犬・昭和17年(1942年)

神社の入り口に狛犬が一対、見慣れた野田平業の昭和17年の作品でした。第二次世界大戦が始まっているのですが、参宮記念と書かれています。伊勢神宮でも出掛けた記念でしょうか。2016.04.19 

山門を備えた長い石段を登る参道。私の知る街の仁王様とは明らかに違う様相の木像が山門に立っていました。石段を登ると斜面に広場がありました。そこに小林和平の狛犬が置かれていました。
かなり格式ありげな神社は、この説明板によれば石川地方の総社であったようです。
小林和平狛犬・阿像・昭和36年(1961年)

もう一段上の境内の斜面に狛犬が置かれています。右の阿像と思われる狛犬が小林和平の昭和36年の作品と思われます。斜面の上からの写真も撮りました。飛ぶが如き姿が、台座がない斜面のせいか大変リアルに見えます。変わった姿の狛犬です。

”味原ツマ”と言う名前が奉納者の中に彫られていますが、左側・吽像の作者の味原勇の関係者でしょうか。

 

味原勇・昭和30年(1955年)

昭和30年建設と書かれていました。小林和平の昭和36年以前に作られていたことになります。顔の表情などは少し不細工に見えますが全体の彫りは悪くないように感じました。

偶然見回りに来た氏子の方に会い、色々話を聞いたのですが狛犬に付いてはそれ程興味が無さそうでした。そして私が感じるほどこの時代の石工に対して、少なくても大工さんより敬意を払っているようには感じられませんでした。

小松寅吉や小林和平でも、依頼者の当時の旦那衆にはかなり気を使って仕事をしていたのかもしれないと思いました。

社の右に大きな杉の木が聳えています。確かに一部の枝の向きが下向きになっているような気がします。私には説明板のようにことごとくの枝かどうかは分かりませんでした。
社の右隣りに大貴稲荷神社が有ります。社も拝殿の後ろに、本殿と呼ぶのか奥の院と呼ぶのかを持つ大きなものでした。

玉川村・須釜神社

須釜神社住所:石川郡玉川村北須釜森殿1 。カーナビに入れた住所に従って車を走らせていると道路の交差点に鳥居が見えました。車もそれ程通らないので道路の脇に車を止めて参拝をしました。誰も居ない静かな社で参拝をしました。2016.04.19 

かなり高い石灯籠です。寅吉の作るデザインに似ていると思いました。

中に多分狛犬が彫られているのだと思います。左側の石灯籠の上には鳥が彫られています。至れり尽くせりの寅吉の仕事だと嬉しくなりました。震災で損傷されたのか修理の跡が見られます。氏子の人々の努力で生き残った事は幸いです。

寅吉の名前は見つけたのですが年号が分かりませんでした。

”従軍士”と彫られていることから昭和16年(1914年)の前後かと推測しました。

玉川村・郷社・都都古別神社

都都古別神社住所:石川郡玉川村南須釜八又118。田村市を目指して走っているとセブンイレブンがありました。コヒーを買って一服、走り出すと道の脇に神社の鳥居が見えました。少し通り過ぎてから慌てて引返しました。広い駐車場の端に車を止めました。

急な石段の参道の下に布袋像、途中に狛犬、更に登ると社があります。

素晴らしいローケーションです。郷社と誇らしげに門柱に彫られていました。どうでも良い事ですが、県境の村々で時々見られる村社の一つ上の格と言う事になるようです。2016.04.19 

都都古別神社狛犬・石工・小林寅五郎・大正6年

急な石段の途中に狛犬が居ます、振り返れば集落の景色が広がっている気分の良い場所です。左の狛犬が強い春の光でカメラの液晶が見えず上部が切れてしまいました。大きさは普通のサイズで、彫も素朴な狛犬に感じました。2016.04.19

左の狛犬の横に彫られたいた文字は大正6年・小林寅五郎彫刻と読めます。春の陽光が狛犬を照らしています。時々後ろ振り返って景色を見ながら石段を登りました。2016.04.19 
   

社でお参りをしました。境内から集落の景色を見ます、桜が満開のようです。のどかな風景の広がる境内は誰もいません。少し温かみを感じる春のそよ風が石段登りで息が上がった体を覚ましてくれます。2016.04.19

鳥居まで戻ってきました。社と狛犬を振り返りました。心に染み込むような日本の美しい風景を感じました。

桜を目指して田村市に向かう事にします。2016.04.19 

 
田村市・見渡神社(みわたり)

見渡神社住所:田村市大越町牧野堀ノ内120。 349号・岩城街道を田村市に向かって北上していると右手に鳥居と狛犬が見えました。大急ぎで車を戻し道路脇に車を止めました。2016.04.19 

見渡神社の狛犬・昭和15年(1940年)

右に置かれた中々か力のある狛犬です。福島県南ではあまり目にすることの少ない形だと思います。

大きく口を開けて網目状の玉を足下に収めています。阿像と推測されます。2016.04.19 

左の狛犬で子供が彫られています。こちらも口を大きく開いているのですが子供が居る事などで吽像ではないかと推測しました。

動きを感じる狛犬です。2016.04.19 

時々見かける、皇紀二千六百年の文字が彫られています。皇紀2600年は昭和15年・1940年の事です。その時に奉納された狛犬と推測されます。2016.04.19 

深い鎮守の森が辺りを覆う白い屋根の美しい社です。誰も人がいません、静かな社で参拝をしました。2016.04.19 
神社の入り口は磐城街道で交通量が多い通りですが、境内は深い鎮守の森でおおわれているので薄暗くそして静かな空間が広がっています。2016.04.19 

境内から入り口の磐城街道を見下ろしています。道路との再会に狛犬があります。

これから田村市に向かい小沢の桜を見る事になっています。余りゆっくりもできません。石段を急いでおりました。

   
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