2023年雨の那須岳姥ケ平の紅葉① ②へ ③へ
往路の登山道から見える霧が流れる朝日岳の紅葉 2023.10.16 ()無断転載
①往路・駐車場⇒無間地獄  ②往路・無間地獄⇒姥が平    ③復路・姥が平⇒駐車場 
⇐2023年・那須岳の紅葉・アルバムをご覧ください。

⇐2021年アルバムをご覧ください・全52枚。

画像をクリックすると掲載ページのアルバム画像がご覧いただけます。スライド・ショーもご覧になれます。2021.10.18

⇦2021年・動画アルバム・全10編:新雪の山と紅葉、加えて那須岳の噴煙が登山道の直ぐ近くで青空に向かって変幻自在の姿を見せてくれます。これらが所謂観光用の自然とは異なるほぼ無垢な姿で見られる事が素晴らしいと思いました。この動的な自然の姿を動画に収めました。2021.10.18

今年の猛暑から推測するに那須岳の紅葉の季節もかなり遅れるのではないかと随分迷いました。県境の村での草刈りもあり、例年と同じ10月中旬、例え紅葉が始まっていなくても心地良い山の散策を楽しめれば良しとしようと覚悟を決めます。10月15日の夜街を立ちました。

那須岳の紅葉は出発前の不安が何であったかと思える程の絶好の季節を迎えていました。もう一つの心配の天候は、予報では晴れから曇りとの事で安心して出かけてきたのですが、予想が大いに外れて、少なくても往路の峰の茶屋駐車場から姥ケ平は強い風雨と霧に見舞われ紅葉を楽しむコンデイションではありません。

しかし、旅は終わりまで続けなくてはその結果は分かりません。まさに終わり良ければ総て良しの言葉通りのハッピー・エンドを迎える事が出来ました。思えば、これ見よがしに真っ赤に紅葉する木々より、流れる霧の中に見え隠れする姿こそが私の心に大きなインパクトを残してくれたようです。正に”秘すれば花”の奥深い美しい紅葉に巡り合ったようです。往路に目にした霧に浮かぶ動的な紅葉は今まで余り目にした事のない秋の景色でした。

2台のカメラを使用している為に記載された時刻は実際と若干の差がありますので、参考程度にご覧ください。2023.10.16

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赤面山から三本槍岳1916m往復 朝日岳1896から三本槍岳1916mの紅葉 

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那須峰の茶屋駐車場まで

5:12分・峰の茶屋駐車場が車で一杯になる前に行き着くよう、未だ辺りが薄暗い早朝、高原の村を出発しました。未だ暗い道路の先の山の上に朝焼けの気配、これなら天候は大丈夫と安堵しました。

2023.10.16

5時13分:少し道を走っていると大きな雲が空を覆っていました。朝焼けと大きな雲の組み合わせに何とはなしに嫌な予感が胸をよぎります。

2023.10.16

 

5:30・那須連山が見渡せる道に車を止めて天気の具合を観察しました。一面の雲が空を覆っていますが何故かこれから向かう左の丸い那須山の頂と尖った左の朝日岳は、はっきりとその山容の確認ができます。

画像中心部の鞍部に登り左の那須山の噴煙の棚引く裏側の道を辿って姥ケ平に下るルートを辿ります。

2023.10.16

5:45・観光道路を外れ、地元の人の通る道路を登って行くと地平線から日の出を望む事が出来ました。

今日の姥ケ平の散策の出だしに大きな自然のプレゼントを貰ったようです。

2023.10.16

更に登って行くと季節にはツツジの花が咲く八幡温泉前に出ました。朝日が空に浮かぶ雲を赤く彩るその下に那須の町並みが望まれます。

2023.10.16

馬返しの滝の入り口を通り過ぎると、那須ロープウエイ駅のある山の斜面が真っ赤な朝日に染められていました。

2023.10.16

 

大丸温泉の駐車場で車を降りて那須ロープウエイ駅の上に広がる大空の気配を観察しています。

今の処、天気は曇り程度で何とかこのまま持ってくれることを祈りながら更に道を車で登ります。

2023.10.16

5:50:峰の茶屋の駐車場は8割がた車で埋まっていましたが、いつも止める出口近くのスペースに車を止める事が出来ました。

峰の茶屋駐車場から見る朝日岳は紅葉が始まった美しい姿で迎えてくれました。

雲の気配と時折小粒の雨が落ちてくることから上下のレインウエアーをデイパックに入れて身支度をしました。名物の強風に供えてフリースも入れました。出来る限り込み合う前に姥ケ平に着くよう手早く準備を済ませます。2023.10.16

6:15・登山口を出発、入り口の狛犬に挨拶をして登山道に向かいました。小さな雨粒が時折降りかかる程度で快適な気分で上り出します。2023.10.16

街を出る折には果たして紅葉が始まっているかと案じていましたが、その心配は杞憂に終わったようです。まさに紅葉の季節が始まった新鮮な色合いに山肌が染まっていました。

 

2023.10.16

登山道の周りは真っ赤な紅葉だけにとどまらず、緑の熊笹、茶色やオレンジと多彩な色に染められた秋の風景が広がっています。ナナカマドの真っ赤な実が彩を添えてくれていました。

2023.10.16

岩肌の際立つ朝日岳には不釣り合いに続くなだらかな山の斜面は、例年通りの緑の熊笹と稜線近くの紅葉の美しい取り合わせの姿を見せてくれています。2023.10.16

6:34・ナナカマドの真っ赤な実が登山の道脇に見える場所にやって来ました。ナナカマドの上から見える朝日岳は雲に覆われてその全貌を見る事が出来ません。未だこの辺りは木々に辺りが覆われているので感じませんが、これを抜けると天候が変化するであろうと気合を入れました。

2023.10.16

6:36・岩肌に紅葉を纏った朝日岳がその姿を現してくれました。

今日は霧がかなりの勢いで朝日岳を覆いながら流れていきます。分厚い霧の中に埋もれた姿を見る事は叶いそうもありません。

2023.10.16

森林限界を抜けて辺りが開けてきました。何時もは朝日岳の素晴らしい景色を眺める事の出来る場所に出ましたが、今朝はそれは望めそうにありません。

霧に覆われ時折姿見せてくれる朝日岳の姿にシャッターを押しました。霧の通り過ぎる瞬間、少しでも紅葉する姿が見えたらシャッターを押す以外写真を撮る以外術がありません。

2023.10.16

普段は登山道の右手には朝日岳、左には那須岳の斜面が望める場所ですが厚い霧の中に沈んでいました。紅葉してくれている姿が見れただけ幸運と思わなくてはなりません。

そうと覚悟を決めれば霧に隠れたそれはそれで美しい山々の姿を霧の晴れ間にしっかり見ようと心を集中することにしました。

2023.10.16

登山の岩の間にチチコグサが白い花を咲かせてくれていました。紅葉の広がる広大な風景の中には得難い取り合わせです。紅葉に引き込まれる心持に一息入れてくれたようです。

2023.10.16

辺りにはチチコグサの群落が幾つか見られます。余り熱心にカメラを向けている姿を見て通りがかった登山者の方に花の名前を聞かれてハハコグサと答えてしまいました。

とにもかくにも、極めて心を豊かにしてくれた白い花です。

2023.10.16

6:42・霧の晴れ間の朝日岳の姿にシャッターを押しながら登山道を上り出すと案じていた雨が落ちてきました。加えて風迄吹き出してきます。

何か前途を不安な気分にさせる天候になってきました。

2023.10.16

霧の晴れ間から朝日岳の姿が久し振りに大きく見えてきました。このチャンスは逃さないようにと慎重に濡れる手袋でカメラのシャッターを押しました。

2023.10.16

朝日岳の姿が霧の中に見えだしたのと合わせて、左の那須山の斜面の紅葉も見えてきました。深い霧が一時流れて行ったようです。

思わずありがとうとつぶやいてしまいました。早起きしてやってきた甲斐がありました。

2023.10.16

それも次の霧が押し寄せてアッという間に辺りを覆ってしまいました。霧に加えて雨までもかなり本格的に吹き付けます。今日の天候はこのままで終わるのかもしれないと覚悟を決めました。

2023.10.16

朝日岳は霧に覆われて其の姿も朧です。標高が上がってきたこともあってか雨に加えて風も強くなってきました。

2023.10.16

紅葉する風景を納めるべき霧の流れの合間に見えてきた間近に広がる秋の景色にシャッターを押します。霧と雨と風の吹くこの状況ではそれでも有難いと思えてきます。

2023.10.16

6:56・稜線が近くなり益々雨と風が強くなってきました。カメラのレンジに雨粒が当たってしまうので手袋を付けた指でこすり落とします。

2023.10.16

稜線が近くなり一時霧の晴れ間から紅葉する山肌が姿を見せてくれました。このようなチャンスは訪れないかもしれないと思いやみくもにシャッターを押します。

2023.10.16

7:01・稜線の上に峰の茶屋避難小屋がみえてきました。人影が見えるようです。

避難小屋に到着、小屋の表のベンチに座ってレインウエアーの上下を着用する事にします。この風雨は納まらないと覚悟を決めて、折角此処まで来たので姥ケ平迄行って見る事にして直ぐに小屋を出発します。

2023.10.16

峰の茶屋避難小屋から無間地獄

7:19・避難小屋から誰も居ない登山道を那須岳に向かって緩やかに上ります。小屋に居た人達は全て朝日岳方向に登って行きました。

これから進む那須岳山腹を横切る登山道は一層深い霧に包まれています。

2023.10.16

7:35・那須岳の山腹を横切る登山道はかなりの強い風が体を揺すります。雨に濡れた手袋の中の指先が痺れてきました。霧の中に無間地獄の標識が見えました。

2023.10.16

標識から望む那須岳の噴煙が同じ色の白い霧の中に紛れて見えません。一時霧が晴れた合間に見えた噴煙にシャッターを押します。

2023.10.16

7:37・風が吹き付ける山腹の道を進み噴煙の下に向かいました。恐ろし気な無間地獄と呼ばれる噴煙の下を通りながら牛ヶ首の峠に向かう事にします。強い風雨が止むことなく続く事に覚悟を決めて牛ヶ首から姥ケ平に降りてみる事にしました。

2023.10.16

登山道から眼下に広がる姥が平は霧の中に沈み込んではっきり見る事はできません。流れる霧の切れ間から見える限りは紅葉が見頃を迎えていることが推測されます。どちらにしても此処まで来たからには引き返すことも出来ないので、余り期待をしないようにと決めて稜線から下ることにします。

2023.10.16

10/22/2023
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