ほぼ半月ぶりの県境の村なので朝から白河農協の”り菜庵”での買い物の準備をしています。開店時間の9時30分に合わせて家をでました。街の暮らしからは信じられないほど安価で美味しい野菜を買い込みました。村への帰路、白河市久田野の庭渡神社を訪ねてみる事にしました。この神社は久田野にある八雲神社を探していたときに車から見たのですが狛犬が居るとは気付きませんでした。県道139号線を進むとフランス・ベットの工場がありその手前のセブンイレブンの交差点を左折するとすぐ右手に見えます。
探す八雲神社は、前回もこのセブンイレブンの前にある八雲神社かもと思い探したのですが狛犬は居ませんでした。村社・庭渡神社住所:白河市久田野宮前89。2017.07.03
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門柱に明治時代に制定された”村社”が彫られていました(昭和20年に規則は廃止されているようですが)。当時は通常の無格社の上の神社だったようで石像類もかなり大きく重厚に見えます。
奉納された色々な石造物の中を進むと鳥居の横に狛犬がおかれていました。
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ほぼ100年前のこの辺りとしては古い狛犬は震災でもそれほど大きな影響が無かったのか綺麗な状態で残っています。良い狛犬に巡りあう事が出来ました。2017.07.03 |
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二の鳥居先にも鳥居が更に一つ有ったのかもしれませんが不明です。二つ目の鳥居の先に小型の新しい狛犬が奉納されていました。東京近辺では沢山見られれる岡崎式と言うタイプの狛犬のようです。
平成二四年に奉納した人が二人とも”大高”と言う人でした。もしかすると大正10年(1921年)の狛犬を彫った”石工・大高三二”の関係者の人ではないかとも思いました。 |
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天神神社住所:福島県白河市天神町2番 。那須方面への帰路、それなら白河市内の天神神社に寄ってみようという事になりました。旧陸羽街道が市内で90度に曲がる交差点、庭渡神社から来たので左にセブンイレブンのある信号を直進して左カーブの急な坂道を登るとすぐ公民館がありました。一応そこに車を止めて神社を訪れました。2017.07.03
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右の阿像から吽像を写しました。静かな境内の中で、向き合う二つの狛犬に挟まれた一帯だけにはどこかリアルな空気が漂っているように感じます。2017.07.03 |
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白祐稲荷神社 |
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家に帰る事にして下りだした石段を振り返るとポツンと座っている石段の上から狛犬がこちらを見ていました。2017.07.03 |
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JA細倉直売所住所:白河市借宿赤番沢45。
今日は7月4日、火曜日、家人が県境の村を訪ねる最大の目的とも言えるJA細倉直売所での野菜の買い物の日です。月曜日が休みで開店が12:30、朝から草刈りをしながらも気になってなりません。開店10分前には着いて並ばないと駐車場に止められない・品物が売り切れると言う結果になります。この日は、私達にとっては幸運にも雨、並んだのは列の7番目でした。希望通りの買い物をして思いが叶いました。
街の値段の半額以下で極めて新鮮でこれが同じトマトやキュウリかと言うほど美味しいのです。昨日は白河のJA直売所”り菜庵”で念の為に買っておいたのでしばらく美味しい野菜を食べられます。
因みに、贅沢な事にこの直売所の50m程の場所に寅吉のびっくりするような石像群が立ち並ぶ羽黒神社があるのです。
買い物が上手くいったので気分は爽快です、帰路、前から行きたかった白河市表郷の杜八幡神社に立ち寄る事にしました。幸運にも独創性のある見応えのある狛犬と長い石段のある素晴らしい神社に遭遇することができました。2017.07.04
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社八幡神社: 福島県白河市表郷八幡社山1。県道277号線沿いの道路際に 大きな狛犬が建っているので大変分かりやすいでしょう。車は歩道がかなり広いので、神社の前の歩道の脇に止めさせて貰いました。
奉納された石灯篭や狛犬、鳥居の数などからかなり重要な神社ではないかと思いました。入り口の門柱の写真を見ているとどうも”郷社”文字をセメントで埋めたように見えます。郷社は明治4年に制定された社格制度で村社の上の社格です(昭和21年この制度は廃止されています)。因みに庭渡神社は郷社の下の社格の村社です(多くは無社格の神社です)。
ウイキペデイアに占領軍の難癖を恐れ社格の部分をセメント埋めた神社が多かったと書かれているのを見て成程と納得しました。これがその例かどうかは分かりませんが、歴史の生き証人です。2017.07.04 |
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県道277号線からこの大きな狛犬が見えます。122年前の狛犬とは思えない綺麗な状態です。明治28年と年号は読めたのですが、石工の人の名前が残念ながら分かりませんでした。 |
石工名:2018年9月11日の狛犬巡りで訪れた白河市双石・熊野神社で見た狛犬・明治29年(1896年)双石 石工・深谷儀助がこの狛犬とそっくりでした。杜八幡神社・狛犬・明治28年の狛犬も意匠や年代から深谷儀助と推定してほぼ間違いないと思われるのでそう記載しました。
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目がつぶらで怖さを感じない表情の狛犬です。右に置かれた阿像と思われます。
通常のサイズより一回りは大きめに見えます。高い台座の上に置かれているので更に大きく見えます。彫りもしっかりしていて全体のバランスにも違和感を感じさせない良い狛犬に思えます。
小松寅吉が白河市金毘羅神社の狛犬を彫ったのが明治32年、鹿島神社は明治36年、借宿・羽黒神社狛犬が26年・・これらから判断するとほぼ同時代の石工の人だと思われます。面識が有ったりしたかもしれないなどと楽しい想像が膨らみます。
当時はこれ程の石工が居たのだと感心しました。白河の石工参照2017.07.04 |
こちらは左に置かれた吽像と思われる狛犬です。何処か表情が柔和に見えます。子供の横に牡丹が彫られています。
良く彫られた狛犬で、保存状態が極めて良好な事も特筆すべき事です。苔などが余り生えていない事から氏子の方々の手入れが良いのかもしれないと推測しました。苔が多いと、多分この辺りの冬の厳しさは苔の水分を凍らせ岩を破壊していくのではないかと思いました。2017.07.04 |
光線の具合から吽像の後ろから阿像の方向を写しました。2017.07.04 |
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